コタロさんの独り言

こたろうさんの独り言を書いていくブログです。


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根拠なきワクチン批判で救える命を見殺しにしないで なぜ、HPVワクチンを悪者にしてしまうのでしょうか?(森内浩幸 長崎大小児科教授):きちんと専門家の意見を尊重すべきだと私は思う。

BuzzFeed Newsというところの記事についての感想です。

www.buzzfeed.com

 

私は専門家の意見を大切にしたい。特にきちんとした数字(データ)に基づくものは重視しています。

この記事は、センセーショナルな「HPVワクチンの後遺症」とされるものの報道によりワクチン接種する人が減少して、その結果として救えるはずだった命が年間2000人もなくなり、もっと多くの人たちが子宮頸がんの後遺症に悩まされてることになるという現実に対する真摯な意見です。

現在のワクチンは、子宮頸がんの発症の3分の2を抑えることができるとされています。ですので、年間3000人がなくなっているうちの2000人は救うことができる命ということになります。


ワクチンはありふれた病気を「歴史」に変える

として、

かつては多くの子どもたちの命を奪い、重い後遺症を残した小児の細菌性髄膜炎の原因菌のNo. 1であったヒブについて振り返っています。

1990年代の半ば勤務していた米国の小児病院で、丸1年の間一人もヒブ髄膜炎患者がいなかったこと、そしてそこだけではなく全米通じてこの病気の患者がほとんどいないことを知って愕然としました。ワクチンの導入がヒブという細菌を完膚無きレベルで駆逐したのです。

日本でも今やこの病気の患者を経験した小児科後期研修医はいません。歴史になったのです。

しかし、わが国でヒブワクチンが導入されたのは、米国に遅れること21年。この間にわが国では非常に多くの子ども達がHib髄膜炎で命を、または聴力やその他の機能を失いました。

 

このことからワクチンの啓蒙活動にも熱心なようです。


普段は目に見えないワクチンの効果が突然見えた事例として、ジフテリアの例を挙げています。

ベルリンの壁の崩壊後、旧ソ連においてジフテリアワクチンの接種率が激減した途端にジフテリアが大流行し、12万5000人が罹って4000人が命を失いました。この12万5000人は、ワクチンがちゃんと接種されている間は姿が見えず声も聞こえない存在です。

このようにワクチン自体は極めて有用だと考えて間違いないと思います。もちろん副作用はありますし、それによって苦しむ人がいないというわけではありません。

副作用がゼロでなければいけないという人は、年間4000人(ピーク時は10000人)の命を奪っている自動車の禁止運動や、こちらも毎年4000人が窒息ししている餅の食用販売の禁止運動をすべきでしょう。

そのように効果があれば副作用もあるのでその辺の見極めは必要です。

HPVワクチンについて、接種後にその部位の疼痛が結構強く、またこれが意外と続くということはわかっており、ワクチンというよりこの疼痛による反応ではないかという意見も散見されています。

 

結局のところ、少数のかわいそうな例と2000人の命をどう考えるのかという問題なのです。実際に目の前にいる人と将来に多分あるであろう効能では目の前にいる人にトラまれがちですが、そこはきちんとした数字に基づいた報道というものが必要であると思います。

 

この問題に限らず、感情的な報道が多すぎて改善など期待できないのですが、少しでも変わってほしいものです。

 

また、記事には記載がありませんでしたが、筆者はワクチン推進派として何らかの利益相反はあるものとの指摘もあります。

記事とは外れますが、HPVワクチンの副作用とされている患者さんたちは、本当は、別の診断がつけば治療法がある場合もあるのに、運動に利用されているのかそのまま放置されているのであれば、かわいそうに思います。