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コタロさんの独り言

こたろうさんの独り言を書いていくブログです。

”配偶者控除「上げ」非正規に打撃”と指摘 永瀬伸子教授(お茶の水女子大)(日経新聞)

www.nikkei.com

お茶の水女子大の永瀬伸子教授は、日経新聞・私見卓見欄に寄稿し、配偶者控除の対象者の年収を引き上げた影響についていくつかの指摘を行っています。

今日は、その記事を読みつつ考えたことなどを少し。

記事の中では、

短期的には家計収入を増やし、企業の労働需要に対応する点で経済にプラスになるだろう。

としつつも、

未婚女性の3割弱、未婚男性の2割弱を占める非正規雇用の労働者は、・・・安価な主婦労働者との競争を余儀なくされる。

非正規雇用の労働者に打撃を与えることを予測しています。

このブログでも

kotarosan.hatenablog.com

しかしながら、この改正で最も恩恵をこうむるのは、パートタイムの安価な労働者を必要としている企業であると思います。・・・・新規採用の手間や経費が削減でき、人件費も据え置きできるようになれば、パート労働に頼っている企業にとっての恩恵が大きいといえるでしょう。

また、

さらに、この主婦がフルタイムでなく、パートタイム労働を選択していて、配偶者控除のために労働時間を調整している時点で、配偶者である夫がそれなりの収入のあるフルタイム労働者である可能性が高いことが予想されます。それだとある程度ゆとりのある家庭への恩恵が大きいようにも思えます。

 というように、配偶者控除の要件緩和はパート労働に頼っている企業と配偶者がパートタイム労働者をしているある程度ゆとりのある家庭への恩恵が大きいことを指摘していました。

今回の指摘は、その結果として非正規雇用の労働者への賃金上昇圧力は緩和されてしまうということですね。
本来は廃止を目指して議論していたものをその場しのぎで、方向転換したからこのようなことになったのではないでしょうか。

多くの労働者の賃金をあげて、物価が上昇することを目指しているはずなのに、その足を引っ張るような政策が紛れ込んでしまうのは残念でなりません。

そんなことを考えた次第です。