読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コタロさんの独り言

こたろうさんの独り言を書いていくブログです。

医療への残業規制、拙速は危ない(日経新聞:河北博文 東京都病院協会会長) 拙速は危ないが、今まで放置してきたことが大問題だ。

日経新聞・私見卓見欄への東京都病院協会会長である河北氏からの寄稿を読んでの感想を少し。

www.nikkei.com


現在議論されている働き方改革の残業規制を、医療の現場に杓子定規に適用すると弊害がでるとの指摘であります。

河北氏が経営する病院でも年間9000台の救急車を受け入れており、そのために常時10人以上の当直を配して24時間体制の医療に当たっているとのことです。

このような方針でしっかりとした体勢をとってくれている医療機関が多数あると我々も安心なわけですが、問題はそれを支える医師などのスタッフの労働体制なわけです。

河北氏の病院の例だと一人の医師が月4回程度当直をこなしており、17時30分から翌朝9時まで15時間半の勤務と記載されています。記事には書かれていませんが、多くの病院では日中の通常勤務をこなしてそのまま当直業務を行うのが普通で、さらに翌日の通常勤務まで継続して働く病院も珍しくないと聞いています。

さらに医師の不足している病院では月に8-10回の当直を行っているところも珍しくないとの記載があります。

結論からいうと当直業務を残業時間として計算するとあっという間に残業規制の上限を突破してしまうので、例外規定をつくってほしいという主張である。

よく考えてみると「医師不足」の名のもとに、そのような当直業務だけで簡単に残業時間が月100時間を超えてしまう働き方を放置している現状に大きな問題があると考えるべきである。つまり、毎月過労死ラインを軽く超えてしまう労働時間だと経営者自身が認識しているわけですね。

長期にわたりこのような医師の使命感にまかせて、長時間労働をさせてきた業界が少しばかりの猶予期間に何か有効な対策を立てられるとは考えにくいと思います。

思い切ってきちんと残業規制を守ることから始めてもらい、疲労困憊した状態でない医師に診察されたいと思った次第です。

その代わりに我々も医療に関して我慢しなければならない部分がでてくるかもしれませんがそれは仕方がありません。今までが無理をしていたのですから。