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コタロさんの独り言

こたろうさんの独り言を書いていくブログです。


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地方の医師不足はなくならないのか?:人口減少で医師の数に見合う人口になるまで解消されないと思う。

地方では医師が不足しているらしいのでそれについて少し考えてみました。

 

地方では都市部に比べ高齢化の進行が顕著で、都市部よりも医師の需要も大きいと思いますが、地方の医師が足りない状態は解消される見込みはありません。

結論から先に行ってしまえば、人口減少が進んだ結果として人口の方が医師の数に見合う程度に減少しない限りこの問題が解消されることはないだろうと思っています。そうなった時にその地域の医師の数が減っていないという保証はないわけなんですが。


なぜ地方の医師不足はなくならないのか?という疑問の答えは、至って簡単で医師が田舎に行きたくないからなのです。

当たり前ですよね。その地域で生まれ育った人たち、地域に残っているじじばばから見れば自分の子供たちや孫たちが、そこから出て行ってしまうのですからよそ者の医師が行きたいと思う理由がないわけです。

一般の人がその地域を去っていく理由は、仕事がないからというのがわかりやすい理由ですので、働こうと思えば働く職場のある医師とはちょっと事情は違うかもしれませんが、積極的にその地域に行きたい理由がなければ田舎で働くことにはならないわけです。

以前は、大学の医局というものの影響力が強かったので、2年で呼び戻すからとか言われて田舎の病院に医師が送り込まれていたわけです。ところが、厚生労働省が大学の医局の力をそいだことから、大学には田舎に医師を送り込む余力がなくなり田舎の医師不足が促進されたということです。


厚生労働省などの公式見解では日本全体での医師不足ではなくて医師の偏在であるそうなのですが、それならば都会の余った医師が田舎に流れてきてもいいようですが、そうはなりません。

なぜなら、都市部でも医師の求人はたくさんあるので、贅沢を言わなければ田舎よりは給料は安くなりますがいくらでも働き口は確保できるからです。

つまり医師の偏在ではなく、医師不足なのですね。それも夜間も奉仕の精神で働いてくれる奴隷のように働いてくれる医師が足りないのです。

 

さて、医師が田舎に行きたくない理由について考えてみますと、医師に限ったことではありませんが奥さんが田舎に行きたくないということと子供の教育が心配という点ですね。特に首都圏の人などは子供の教育については心配ですよね。
地方は地方でのんびりしていてよい面もあるのですが、田舎の程度によっては、やはり心配でしょう。

医師に限った問題では、若い世代では自分の医師としての能力向上、スキルアップが可能かどうかとう問題があります。年代が上がってくると当直などの労働環境が体力的・精神的に厳しいのではないかという心配が出てきます。


実際に日本病院会の調査でも医師1人が1ヶ月にしなければならない宿直・日直回数が5回以上の割合は、指定都市・中核市で6.3%であるのに対し、群部・町村で22.5%となっています。1人で当直をしなければならない割合は、指定都市・中核市で34.8%に対し、郡部・町村で80.0%となっています。また、夜間当直をした日の翌日も通常通りに勤務をしなければならない割合は、指定都市・中核市で52.8%に対し、郡部・町村で79.5%となっています。

このように医師不足の顕著な地方では医師1人への負担が大きく、交代要員も不足しているために十分な休みが取れない可能性が高くなるということです。これではその地域で働きたいと思う方がどうかしています。


そででも破格の待遇を用意すれば来てくれる医師はいるかもしれませんが、地方の病院はそのようなことはしません。都市部よりちょっとだけいい給料で医師募集中とホームページに書いて仕事は終わりです。

地方のお役人は医師不足解消のためにお金をかける気はないし、むしろ自前の町立病院なんかがあると赤字の金食い虫となってしまうのでなくなってほしいくらいなのです。ただし自分たちの責任にならないように、募集してるふりだけはしておかないといけないわけです。


医師は田舎になんて行きたくないし、地方の病院だってそれほど真剣に医師を確保の努力をしているわけではない。これでは地方の医師不足が解消されるわけはないですね。

あとは、都市部の医師がくいっぱぐれて地方に流れていくように、都市部の医療費を下げてしまうとかしないと無理ですかね。